うそぺでぃあ

 

クロスハンター

クロスハンター』は、講談社より刊行されている少年漫画雑誌『コミックボンボン』誌上において
2000年8月号から2001年10月号に掛けて連載された、同誌が企画した
読者参加型ゲームソフト制作企画『史上最強のRPG計画』において開発された
同名のゲームのコミカライズ作品である。
あるいはその劇中に登場する主人公が最強の姿となった時の呼び名である。
 
(コミカライズを担当した『カイマコト』氏はゲーム版のキャラクターデザインも担当しており、
 漫画とゲームはむしろ一体、「ひとつの作品」であるとも考えられる)


ネタバレ注意 : 以降の文章には作品の内容に関する記述が含まれています。

※この項目はまだ書きかけの項目です。


 
1:漫画としてのクロスハンター
 
 
設定
 
世界は悪の軍隊『黒士軍』の圧倒的な軍事力によって支配されつつあった。
2年前、幻の暗殺拳と呼ばれた『月影流格闘術』を持ちながら、平和を望み暮らしてきた
月影の村の民たちは、抵抗虚しく汚い策略と近代兵器によって壊滅し、散っていった。
 
主人公『シロー』は村が襲撃された際、父親『リュウ』に逃がされ、生き別れとなった。
そしてリュウの親友『ガンテツ』と共に、シローは月影村から逃げ延びる。
 
そして2年後、黒士軍に対抗すべく組織され、最後の砦となった『ハンター協会』から
一人の少年戦士が送り出された…。
 
クロスハンター』とは、成長しハンターとなった少年『シロー』が父とガンテツから
受け継いだ『月影流格闘術』を駆使して各地の黒士軍と戦い、
仲間のハンターと出会いながら、世界に平和をもたらすための戦いを描いた作品である。
 
 
 
漫画の詳細について
 
漫画はゲーム版のキャラクターデザインを手がけたカイマコト氏が担当した。
画風は『ドラゴンボール』(著:鳥山明 集英社刊)の影響を強く受けたと思われる。
2000年の作品としては珍しく、スポ根マンガのような前口上やキメゼリフを多用する
昭和的な台詞回しも多く、2回の路線変更を経ても最後まで一貫していた。
漫画に登場する悪の軍隊「黒士軍」はゲームに登場せず、独自の世界観となっている。
 
カイマコト氏は元々ギャグ漫画を担当していたため、序盤はシビアな世界観と相反する
コミカルな作風が特徴。しかし読者に受けが悪かったのか掲載順位は下がり、
2000年11月号において『ドラゴンボール盗作疑惑』が一部読者の間で持ち上がり、
翌月から画風、作風を一新した路線変更が成された。
 
2000年12月号以降の作品内の雰囲気は前回までと比べると非常に
シリアスなものになり、直接的なバイオレンス描写も増えた。
また、主人公の使う「月影流格闘術」の本来の戦闘スタイルは
剣を使用したものであるという設定が追加され、前回までの描写と
矛盾が発生してしまっている。読者人気は一時的に持ち直す形となった。
 
2001年3月号で再び大規模な路線変更を加え、スクリーントーンの使用量が激減。
また、ゲームとの最大の相違点である黒士軍の存在に問題があったのか、
黒士軍一般兵士をモンスター然とした強化人間とする事でゲームとの整合性を保とうとした。
しかしゲームの売り上げが伸びず、漫画の人気も下降線を辿り、2001年10月号に
「第一部 完」と表記され、事実上の最終回となった。
 
鳥山明が十数年掛けて辿ってきた進化の道筋をわずか一年強で消化しようとした
貪欲で野心的な作品である。
 
 
 
作者について
 
この作品の作者である『カイマコト』氏は、クロスハンター連載以前にも
 
新必殺たけぞうさま
ボンバーマン爆裂学校大戦争
バカ殿様でございます
 
等を主に講談社コミックボンボンにて掲載・連載した。
(作者のHPには『ボンバーマン〜』が正文社出版にも掲載されていた事が記されている)
 
ボンバーマンやバカ殿など、知名度が高い作品を漫画化しているが
作品は単行本として出版されておらず、現在本誌においても存在に触れられていない。
理由として、実際に読む機会にあった読者の共通の意見として「とにかくつまらなかった」
と言われている事から、出版社側が採算が取れないと判断したためと思われる。
 
クロスハンター』も含め、氏の作品で単行本化されている漫画は一つも無い。
これが、後述する盗作疑惑が当時ではなく連載終了から4年も経った2005年に
インターネット上で小規模な話題になるという時期外れな現象を引き起こした原因でもある。
 
また、『TERGET そのときおれは…』という成年コミック(18禁の俗に言うエロマンガ)を
『辰巳出版・コミックハウス』にて発表した事が作者のHPに記されている。
 
コミックハウスとは、成年漫画雑誌『ペンギンクラブ』の編集部の名称
もとい編集スタジオの事で、ペンギンクラブの版元は辰巳出版だが、
コミックハウスという編集スタジオが作っている雑誌とのこと。
実際に作品を連載していた某作者が某HPにおいて記している。
 
コミックボンボン2002年6月号のサッカーワールドカップ特集で2ページの4コマ漫画
サッカー日本代表ガンバレ〜!』の掲載を最期に表舞台から姿を消す。
また2002年6月9日、自身のHPにおいて
 
「作者多忙により更新作業ができないため、しばらくHPをお休みさせていただきます」
 
と記された後、更新が止まり、その後削除されている。
現在残っているものは2001年9月27日更新分のサーバーのキャッシュ、すなわち残滓である。
 
また、現在は18禁のアニメ・漫画を題材とした成人向け同人誌を描いているという
噂もあるが、あくまで噂の域を出ない。
 
 
 
 
盗作疑惑について
 
画風がドラゴンボールに似ていると連載開始当初より言われていた
クロスハンターだが、コミックボンボン2000年11月号において掲載された第4話において
ドラゴンボール』本編の内容と非常に酷似した描写が為され、一部読者の間で
話題となりインターネット上の画像掲示板にもクロスハンターの画像が違法に投稿されていた。
 
しかし本格的な検証作業よりも読者にとってインパクトの強かった、主人公シローの
「クロスハンター」(劇中における主人公の最強形態)覚醒状態の画像が優先されたらしく、
たいした話題にならずに沈静化し、2001年10月号で連載を終了。
 
その後、実際に読む機会にあった読者にとっては忘れ難い内容であったため、
超小規模ながらその存在が語り継がれ、少年漫画における盗作疑惑を語る際
その中にボンボン読者が居た場合 高確率で名前が挙げられる様になる。
 
そして2005年、インターネット上で漫画を違法に公開する人間が現れ、
(もっとも、単行本化していない漫画、絶版になった漫画を公開しているページは複数存在し、
  権利者が半ば権利を放棄している状態に近いため、黙認されているケースが存在する)
問題の第4話公開から少々間を置いた後、小規模ながら以前に比べて知名度が高上。
 
これはインターネットという媒体特有の現象であり、パソコンと回線が繋がってさえいれば
時間や所持金を選ばず、好きな時に閲覧できる、遠くに住む人ともコンタクトが取れる
という特性が関係していると思われる。
 
ドラゴンボール以外の盗作疑惑も次々と挙げられ、現在も有志が検証作業を進めている。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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