やたらオーバーな煽り文句と、完全に煽り負けしている劣化ドラゴンボールのような表紙に
軽く脱力しながらタイトルの上に目をやると、まず――
史上最強のRPG計画がマンガに!!
激 ・
新連載
ボンボン+無名メーカー
前例から言って到底長続きしそうにない、
この悪夢のようなタッグにボンボンファンとしては
むしろ どれだけ or
どの辺りが「史上最強」なのか期待が膨らむだろう。
まぁ、そもそもある意味コミックボンボン自体が(ある意味)最強なのだが。
壮大な物語は先住民族大虐殺シーンから幕を開けた。
ゴゴゴ
ドーン
ガガガ・・・
ダン
ドゥ・・ン
ゴォォォ・・・
ここで、SM女王サマのような眼鏡のオッサンが突然登場して喋りだす。
「幻とも言われた暗殺拳――」
「その名は――」
ちょっと待て。 何だ、それは。
1ページ目にしてあまりにも濃いキャラクターが登場してしまった。
そして次ページ。
SM軍人 「月影流格闘術――」
ヒゲ先住民「ゼェ ゼェ ゼェ」
SM軍人 「クックックッ…さすが最強の格闘技 強いねぇ…」
ヒゲ先住民「何ゆえに世界支配をたくらむのだ」
SM軍人 「力による力のための世界を創るため!!」
ド ンッ(銃声)
ヒゲ先住民「ぐふっ!!!」
ガキ先住民「と―ちゃん!!」
まあ、結構ありふれた話だが、まだこんなもんじゃ最強とは呼べないな
?
急に場面が飛んだ。
まるでグロ規制の厳しかった時代の日本公開版ホラー映画のようだ。
SM軍人もびっくり。展開が早過ぎるぞ。
そしてヒゲ先住民は躊躇無く息子を谷底の川に突き落とし、
ストリートファイト開始。
軍人もいつの間にか銃を捨てて素手でファイティングポーズ。
その姿はシャドルーの総帥ベガを想起させる。
漢の世界にガキは不要か。
どこかで聞いたような設定。 多分気のせいだ。
作者も頑張って考えたんだよ。
RAMUSU
TOWN
「らむす」がローマ字まんまだが気にするな。
ちなみにこの作品の舞台はどこの星かも分からない星の、
ホライズンという島が舞台らしい。
少年ハンター「ぼれー町だな――」
ふんふんふ〜ん♪(←鼻歌)
少年ハンター「おーし!! とりあえず飯でも食うか!!」
レストランふ〜ふ〜(←どう見ても日本語表記)に入店しようとする。
少年ハンター「おーい!! だれかいるか――!?」
ウエスタン風のレストランに入店(←しかし日本語表記)
じいさん 「いらっしゃ――い!!ご注文はなんですじゃ!?」
少年ハンター「すっげ――料理!!」
じいさん 「すげ――じゃ わかんねーよ
くそボーズ」
ど ぉ ぉ ん (すっげー量の料理)
くそボーズ 「すっげ――っ いただきま―――す!!」
がつがつがつ
じいさん 「フォフォフォ ワシの料理は世界一うまいじゃろ」
くそボーズ「すっげーまじ〜〜〜!!」
じいさん 「めちゃめちゃ食ってから言うなよ!!」
…どうやら登場人物の性格に少々問題のある漫画のようだ。
そして じじいが「おぬし見かけん顔じゃのう」と発言すると、聞いてもいないのに
「おれ
シロー」と名乗り、谷底に突き落とされたガキと同一人物であると読者に認識させた。
そしてレストランのテーブルに足を乗せ、「ちょっとおちゃめなハンターだぜ!」と
店内で叫ぶシロー。
しかしこの漫画、ただのリアクションで返すワケが無い。 すかさずじじいも
「なに〜〜〜〜〜っ!!」「ちょっとおしりが臭うハンターじゃと〜〜!!」と
と常人の許容しうる範囲を大きく超えたリアクションを展開。
「だったら早く医者に行くことじゃな!!」とシメるジジイ。
医者に行くべきなのはアンタだ。
で、この後じじいはまるで台本が用意されていたかのように
ハンターは黒士軍の敵
この町は黒士軍に支配されている
ハンターにとって危険、見つかったら殺される
と解りやすく説明。
しかし…店外からスーツ姿の男たちがマシンガンを乱射。
店内をたちまち穴だらけにしてしまった。
そして怪しい魚顔のオッサンが入店。
黒士軍のオッサン「今日も元気に黒士軍だがや―――!!」
バ ー ン(効果音)。
シロー「ぬあああっ!! オレの牛乳が――!!」
銃弾でコップを撃ち抜かれ、流れ落ちる牛乳。
しかし良かったな。 打ち抜かれたのがお前の頭じゃなくて。
お前の父ちゃん、拳銃一発で
「ぐふっ!!」
とか言って大ダメージ受けてたし。
「拳銃喰らっても大丈夫」な世界では無いようだ。
しかし驚くべきは、こいつら黒士軍はシローを殺しに来たんじゃなくて
メシを食いに来たらしい。
こいつらは「ふ〜ふ〜」に来る度にマシンガンをぶっ放すのだろうか。
おいおい、ハンターはこの町に居ると危険だと言っていたが、
住人も平等に危険じゃないか
しかしジジイは客が来ない事で泣きはしたが、店の破壊の件に関しては
全然問題だと思っていないらしい。
ちょっとセンスが古過ぎやしないか?
じゃ、じゃあ
こいつら一体なんだったんだ!?
第一話で設定が破綻する漫画って初めて読んだぞ。
…とりあえず設定の事は忘れよう。
流神拳!!
ゲーム版とは威力がケタ違いにUPし、ザコ相手に放てば確実に葬れるほど
攻撃力が高く設定されている「月影流格闘術」。
ゲーム版の奥義は戦闘中にランダムに発動する(自分の技なのに!?)
使い勝手の悪いもので、しかも威力が低くザコ一匹倒せないという悲惨な、
頼りにならない代物だった。
シローがNPCではなく、れっきとしたプレイヤーキャラという点でも
「サイヤ人絶滅計画」の必殺技をなかなか習得してくれないが戦力として
非常に重宝するべジータの方が、存在価値は比べるべくもなく上なのだった。
プレイヤーキャラより、NPCの方が立場が上なのはどうかと思うよ。
主人公のくせにとにかく弱い主人公、その唯一の仲魔…じゃなく仲間のペットも
攻撃力、防御力において主人公を上回るものの、NPCなので操作不能、
おまけに限りなく馬鹿というシャレにならない連中なのだ…。
ペットに対する指示が「ガンガンいこうぜ」といったドラクエモンスターズをパクリ踏襲したものなのに、見る影も無い。
・・・・・・・・・・・・・・・・・。(管理人は矛盾をこらえている!!)
気にするな。 先に進もう。
こんなものすぐに慣れる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・。(管理人は矛盾をこらえている!!)
こうしてザコをブッとばしたシロー!!
残るはナマズのジョーのみ!!!
ド グ ァ ッ。
ザコを蹴散らした直後に姿を現したのは鉄人くん。
ナマズのジョーが言うには黒士軍最強のロボット兵らしい。
プロローグの黒士軍の装備で近代兵器扱いなら、コイツは最新型というわけか。
大砲の直撃を受けたし、
父親以下の防御力なら即死。
しかしシローは何事も無かったかのように戦闘続行。
「ヒィ――ッ せ…設定が破綻した… 」
/  ̄
`丶、 (ヽ.OO ∩
/ ,. ‐ 、\ __ ⊂ニ、゙⊃ ⊂
.フ'ニヽ
./ ‐-.、\、 ./´ __ `ヽ、 r'.ニニ..ゝ / r'′l | OOO
r,ニ、ヽ ==i
> / /  ̄.二\ ヾニニ⊃. `∪ (ノ
|.F7/.u `ー く i .r=ヽ ‐- 、`ヽ ____
,ゞf' ,,,_ r._ ヽ .i ||r|| v ‐- く .l ┌──-く
/ :l (⌒ヾニゝ`′l ,ゞ!
_,r_ ヽ.l L_ 二._\
、 \ :!v  ̄`) ,| / l r,===ぅ´l r= | こ! く
/\ \ヽ 「 /
\ l u ゞ==ぅ l. ||f||.l._ , ヽ
ヽ. \/| `ー' ./ \ \ ヽ. _ j´ .l ,ゞ| v
r‐-゙ニ ー'
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/、\ ヽ. j
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「終わりだ…この漫画は終わりだ!!」
…こうしてシローの活躍によりラムスの町は救われた。
「セリフがなげーんだよ」
「悪党どもはブッ飛ばす」
「拳があちーぜ」
これらの名ゼリフを残し、シローは次の町へ去っていった。
また会おうシロー! また会おうクロスハンター!
えええええーーーーーー!!?
しかも続くのかよ!!!??
てっきり読みきり作品かと思ったぜ…
ゲーム版は、バランスの壊れた奴らにプレイヤーが翻弄され続けるのだが、
漫画版もまた、バランスの壊れたシローの圧倒的な「強さ」によって、
読者はゲームとのギャップに翻弄され続けるのである…。
だいたいゲーム版さ、レベルが上がると伝説の武具が店で買えるってのはどういう事よw
最後にボンボン餓狼の管理人さま、
クロスハントしてごめんなさい
※クロスハント=盗作する、パクる、天才的天災的転載の意